2001/8/20
ひとこと 1
  
 「このお店どうかしら。」と彼女は言った。時計は新しい日を刻み始めようとしているときだ。
突然のひとことに振り返ると、彼女はなにか本を真剣に読んでいた。その視線は赤い扉の写真に留まっていた。  『Bar NEWYORK NEWYORK』
「それどこ?」
「杉並町みたい。」
「まだやっている?」Newyork
「うん。2時まで。」
そう言いながら彼女は突然立ち上がった。
彼女はぼくが「NO」といわないことを知っているのだ。
「じゃ、行こうか?」 「うん。」
彼女は当たり前のように微笑んだ。